医食同源

マーボー豆腐は四川料理の最も代表的な料理の一つです。生みの親は、陳巧巧とうい女性とその義妹淑華と言われています。いまから百年ぐらい昔、四川省成都にある、陳家に嫁いだ巧巧は両隣が肉屋と豆腐屋というその家で、夫と淑華の三人で暮らしていました。ところが夫が事故で亡くなりました。巧巧と淑華は、近所の油担ぎの人夫たちの昼食を作って細々と生活をはじめましたが、ある時、両隣の肉と豆腐を使って辛味をきかせた煮込み料理を作ったところ、これが大評判。成都名物料理といわれるようになりました。『麻婆豆腐』は彼女が他界した後、『麻』は巧巧があばた(麻子)美人であったこと、『婆』は、夫亡き後も節婦であった彼女をたたえ『おばさま』という尊称としていつの間にか人々に定着したと、成都の古老たちが伝えています。 出典:Bamiyan Special News おいしい話

                                                                                                                                            • -

台湾台北へ社用でよく出張していた頃に現地のツアーガイドと仲良しになりました。郭さんと言って年齢は30歳前の男前、ルノーのセダン自家用車をもっていて、その頃は車を持っている若者はかなりの高給とりでセレブな人でした。麻婆豆腐が食べたいとリクエストしたら、地元の人が集まる食堂に案内してもらいました。四川料理は中国圏では川菜料理というそうです。どこでも、高い銭を出せばウマイ物が出てくるのは当たり前のことですが、安くてウマイっていう店はこのことを言うんだ!とひらめくぐらいおいしかったですよ。陳年紹興酒を一本飲み干して8皿ぐらい注文したのですが日本円で4,000円そこそこだった記憶がある。店に入ったときの『臭い』の印象が強烈だったな。夏時期に台所の生ゴミが腐ったような、そんな臭いが漂っていた。僕は郷に入れば郷に従え主義だから平気だったけど。ある時、同僚が台湾出張に行ったとき、強臭が苦手だといって2泊3日間、セブンイレブンで買ったカップ麺と吉野家の牛丼で過ごしたって言っていた。いろいろな人がいるもんですね。